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永遠に学生でゐる悪夢にて真夏、中庭の芝刈つてゐる

(「動くものに目がいく」より)

 去年歌曲を書くべく、3月の末に池袋のジュンク堂に行って色んな詩集や歌集、句集を買って読み耽っていたのだけど、その一つ石川美南さんの歌集『裏島』『離れ島』。とても好きでたまに手に取る。

 そういえば震災の三日後、入学手続きをしに上野に行きたかったのだけどJRが終日運休して使えず私鉄と地下鉄乗り継いで行けるのは分かったが、いざ行かんと電車を待っていたら手続きの時間に間に合わなくなって、諦めて途中の池袋で降りてジュンク堂に籠ってたなあ、と思い出す。そのときは確か演奏家のエッセイを何冊か買って、帰ろうと思ったけど私鉄が夜にならないと最寄りまで電車が行ってくれないとかで暫く待たないといけなくて、駅で待つにも寒いから地下鉄を始点←→終点て三往復ぐらいして1冊読み切ってしまったのだった。

 結局震災直後の雰囲気で、慌ただしく入学の準備を済ませて、入学式もなくいきなり授業ははじまり、上野公園は花見客がおらず、そういう春のなか再び学生の身分に依ることになった。

 永遠に学生でゐる悪夢かあ。今良い夢でも観させてもらっているのだろうか俺は。

離れ島―石川美南歌集

離れ島―石川美南歌集

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